見た!聴いた!


今年も又映画、お芝居、コンサートなどの感想を超独断と偏見でうだうだ書きます~(;^ω^)


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2023年11月3日(金・祝)
オリックス劇場
  日本テレビ開局70周年記念舞台 「西遊記」

出演  
孫悟空 片岡愛之助
 三蔵法師   小池徹平 
 猪八戒   戸次重幸
 沙悟浄   加藤和樹
 金角   藤本隆宏
 銀角   山口馬木也
鉄扇公主   中山美穂 
牛魔王   松平健 

一世を風靡したあの名作が帰って来る!変幻自在、抱腹絶倒、危機一髪、
スペクタクルエンターテイメントの決定版
豪華キャストで描く、日本テレビ開局70周年記念舞台「西遊記」!
とチラシに書いてあります。若いキャストさんがたくさん出ていてバック転などアクロバティックな立ち回りとか戦闘シーンに加え、舞台装置がすべて液晶画面になっていて後ろのスクリーンも含めて映像が目まぐるしく変わりちょっと落ち着かない感じ。更には宙づりになる歌舞伎で言う宙乗りもありのまさしくスペクタクルな舞台。でもマイクかスピーカーの具合が悪いのかセリフが鮮明じゃなくてほとんど聞き取れない。私の耳が悪いのかと思ったけど娘も同じことを言っていたのでやっぱりそうなのかと(+_+) 歌も各所に入っていたけど、ミュージカルなのかそうでないのか、イマイチ中途半端。中山美穂さん歌ヘタ過ぎてビックリ(+_+) 松平健さんはちょっと演技が重いけどまあそういう役どころかな。とりあえず正直言うと退屈って感じ。そうそう、しょっぱなスクリーンにお釈迦様登場するんだけどそれが藤原紀香さん、会場がどよめきました(^・^) そういえば入り口に紀香さんお着物姿でご挨拶をされていました、おきれいでした。(^・^) 何というか微妙な舞台でしたね。最後に毎回セリフが変わりますのでまた来てくださいと愛之助さんから挨拶がありました。確かにちょっと喜劇の要素もあるけどそれがまた中途半端で・・・。愛之助さんもアンコールで登場するときバック転で登場、すごい出来るんやとびっくり。大拍手でした。若い人たちのダンスと言うかそういうのがきびきびしているのが新鮮な感じかな。お客さんは老若男女年齢もバラバラでいろんな方が来ていたと思う。今日が初日でテレビカメラもたくさん来ていた。
1部1時間半、休憩30分、2部1時間半でほぼ3時間以上でめちゃくちゃ長くてお尻が痛かった。私は3階しか席がなくて3階4列目くらいだったけど、1列目はどうも前の手すりが見切りになるので入れてなくて、それ以降の席も席の上に置くクッションのようなのを敷いて見るようになってたけど、そのクッションが固くてお尻が痛いのなんのって。前に行った時はあんなことになってなかったと思うけど…。


 

2023年8月26日(土)
ザ・シンフォニーホール
  ライト・シンフォニックコンサート「大人の贅沢」

シンフォニーホールが定期的に開いている「大人の贅沢」と言うコンサートシリーズで、今年のゲストはトランペットのエリック・ミヤシロさんと布施明さん
演奏は大阪響ポップスオーケストラ 指揮 藤野浩一さん

私はもちろん布施さんを目当てに行くことにしました。トランペットのミヤシロさんもどんな音楽が聞けるのかと楽しみに行きました。チケットは早く買ったので前から3列目。すごくよく見えたけどちょっと首が痛かったかな('◇')ゞ 1部は演奏とミヤシロさんとの共演、2部は布施さんのコーナーです。
指揮者の藤野さんは編曲がご専門のようですが、とてもお話が面白くて楽しいお話がいっぱいでした。1部は半分あ~知ってるという感じの曲、ミヤシロさんのトランペットはすごく良かったです。もうちょっとご専門のジャズっぽいのももっと聞きたかったけど。2部の布施さんはガッカリと言うか、ご自分の曲は3曲だけ、でも最後の布施さん、ミヤシロさんと演奏された「I'ts a Wonderhul Life」が超素敵でした。布施さんのコーナーもせっかくオーケストラとの共演なんだから「誰も寝てはならぬ」とか「Time to say goodbye」とか「別れの歌」などのCDも出されてるからそういうのを期待したのにちょっと残念でした。オーケストラはかなりの人数だったのですごい迫力で良かった。関西フィルと比べると音がすごくまろやかと言うかきれいな演奏って感じかなぁ。ポップスの演奏と言うなら関西フィルの方が私は好きかなって感じ。布施さんと藤野さんのお話を聞くとお2人は旧知の仲のようで、藤野さんのニューヨークのお宅にお邪魔されたときのお話があり、藤野さんってそういうすごい方だったの?とびっくりしてしまった。セントラルパークを見下ろせる高層マンションってすごい('◇')ゞ でもなんだか色々物足りないコンサートでした。
1部ラストの平成のヒット曲は日本の平成の時代に流行った誰でも知ってる曲のオンパレードで懐かしいのがいっぱい、あの曲は平成だったのか…って思いながら聞きました。何曲ある数えてくださいという事で頑張って指折りながら聞きました。娘の私も大正解(^・^)

1部
♪God Bless America
♪Back to the Future
♪On a Clear Day You Can See Forever
♪Strings of Fire!
♪The More See You
♪Trumpets and Crumpets
♪平成の大ヒットメドレー(全31曲)
2部
♪星空のステラ(演奏のみ)
♪シクラメンのかほり
♪君は薔薇より美しい
♪まほろばの国
♪マイウェイ

アンコール
♪I'ts a Wonderful Life
♪Eternaly



 

2023年7月30日(日)
ザ・シンフォニーホール
  サマーポップスコンサート   演奏 関西フィルポップスオーケストラ 指揮 藤岡幸夫

毎年恒例の関西フィルのサマーポップスコンサートです。今年でもう23年目になるそうです。必ず7月の最終日曜日に開催されてきました。映画音楽が中心に演奏されますが、指揮者の藤岡さんの独断と偏見の選曲のようですが、いつも同じような曲になるので団員の皆さんに却下されるときもあるそうです。なので今年は「ひまわり」がなかった(;^ω^)
ちょっと古めの曲が多いので娘は少々退屈そうですが、私は大好きな曲もいっぱいで楽しいコンサートでした。例年朝日放送主催なので朝日放送のアナウンサーが進行を務めていますが、今回から新しいアナウンサーさんに変わりました。いつも新しい人に変わると藤岡さんはちゃんと勉強してきた?って聞きますが、すべてのアナウンサーさんは前準備なし、何の勉強もして来ておらず、曲の話をしてもチンプンカンプンで藤岡さんは「勉強してきてよ~」と言って、自分で映画の話から、どういう所でその曲が流れるのかを話されます。ほんとにいつもなぜ仕事の前準備をしないのか疑問です。
ま、ある意味藤岡さんのお話を聞きたいファンの人も多いのでそれはそれで良いのかも?そしていつも熱心にしゃべられるのが、関西フィルはクラシックの楽団なのでクラシックのコンサートにもぜひ来てほしいという事。聞いてみたらきっと好きになるはず、と何度も何度も力説して、来月ありますので帰りにチケットを買って帰ってくださいと・・・。そしてこのこのコンサートもお客さんの年齢層超高齢です。年々高齢化が進んでいるかも?以前は満員だったのに、今年はかなり空席がありました。若い人は興味ないのかなぁ・・・。
↓に書いたオルガンコンサートは結構若い人も多かったけどなぁ。ちょっと残念だけど仕方がないのかな。ただ、さすがにちょっと曲目がマンネリ化してきたかなって感じが残念です。

part.1   part.2
♪ラ・クンパルシータ    ♪「パイレーツ・オブ・カリビアン」メドレー
♪男と女   ♪「バッグドラフト」より
♪カサブランカ   ♪「アラジン」よりホール・ニュー・ワールド
♪ニューシネマパラダイス   ♪「アナと雪の女王」メドレー
♪オリーブの首飾り   ♪マスカーニ 
    歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
♪エーゲ海の真珠   ♪「インディ・ジョーンズ」よりレイダース・マーチ
    ♪「スター・ウォーズ」より
      ヨーダのテーマ  メイン・タイトル




2023年7月28日(金)
ザ・シンフォニーホール
  パイプオルガンコンサート「新超絶のオペラ座の怪人」

久しぶりにシンフォニーホールに行ってきた。今日はパイプオルガン×プロジェクションマッピングのコンサートです。オーケストラと一緒にパイプオルガンを聞いたことはあるけれど、パイプオルガンだけのコンサートは初めての上に映画音楽特集という事で楽しみに出かけました。
パイプオルガンは2階にあるけれど、舞台上にはドラムとティンパニー、パーカッション、マリンバ、グロッケンがあって、どんな音楽なのかと楽しみ。プロジェクションマッピングがあるので舞台の向こう側と両サイドの席は空けてあるようです。あとはほとんど席が埋まっていて人気のようです。大木麻理さんと言う結構パイプオルガン界では有名な方のようです。
本当にすごい迫力のパイプオルガンとプロジェクションマッピング、さらにはティンパニーが入るとより迫力が増してすごく良かったです、1時間半近くあって3000円は安すぎる(;^ω^) でも前から4列目中央、良い席なんだけど、オルガンは2階にあるので首がちょっと痛かった。次に行くときは2階1列目が良いと思う。
♪ミュージカル「オペラ座の怪人」
♪映画「LA LA LAND」
♪映画「オズの魔法使い」よりOver tha Rainbow
♪映画「サウンドオブミュージック」
♪映画「美女と野獣」
♪ミュージカル「キャッツ」
♪映画「天使にラブソングを」
♪ミュージカル「レ・ミゼラブル」
アンコール  ♪バッハ「主よ人の望みの喜びよ」(オルガンソロ)
        ♪「オペラ座の怪人」エンディング


 
2023年4月8日(土)
大阪ステーションシティシネマ
  映画「パリタクシー」   2022年 フランス  91分

パリでタクシー運転手をしているシャルル、休みもなく一生懸命に働いてもローンも払いきれないぎりぎりの生活をしている。そんな時ある老女にパリの反対側にあるところまで乗せて欲しいと呼ばれる。不愛想なシャルルに老女は遠慮なく話し掛ける。しぶしぶ返事をしながら運転しているシャルル、その時、ちょっと寄り道をしてほしいと言われる。またしぶしぶその方向へと進路を変えるが、彼女は車の中で自分の人生を語り始める。最初は迷惑そうに聞いているシャルルだけど、そのうち彼女の話に聞き入り、それでどうなった?と言うほど話に入っていく。彼女は92歳、天涯孤独で大きな家を売り払い老人施設に行こうとしていたのです。自分の生きてきた思い出の地を巡りながらの話がとても波乱万丈で興味津々になるシャルルの気持ちよく分かります。途中二人でアイスクリームを食べたり、食事をしたり、いつしか彼もいっしょに彼女の人生をさかのぼっていきます。もうすっかり夜になるまでパリ中を走り回り、最後に二人でディナーを食べますが、それをシャルルがごちそうします。すっかり彼女の人生に魅了されてしまったのでしょう。帰って妻にその話をすると、その老女はとても有名な人で、女性のための運動の先陣を切ってしている人だと知ります。施設に送り届けた時、シャルルはタクシー代金をもらわずまた来るからその時に…と伝えます。きっと会いに来るからと。そして1週間後シャルルは妻と共に施設に彼女を訪ねていきますが、その時すでに彼女は亡くなっていたのです。その後二人はお墓参りに行きますがそこで老女の公証人と言う人から一通の手紙を渡されます。そこに書いてあることは…不愛想でそっけなかったシャルルの人生を変えた老女マドレーヌ、彼のタクシーでパリ中を走った1日はとても幸せだったのではないでしょうか。お2人の演技がすごく良かった。いつも暗い映画の多いフランス映画、でもこれはとても心温まる映画でした、良かった。(^・^) 主役の老女を演じたのはフランスでも有名なシャンソン歌手のリーヌ・ルノーと言う人だそうです。チャーミングなおばあちゃんでした。


 
2023年4月8日(土)
TOHOシネマズ梅田
  映画「生きる LIVING」   2022年 イギリス  103分

黒澤明監督、志村喬さん主演の日本映画「生きる」をイギリス在住のノーベル賞作家カズオ・イシグロさんが脚本を書いて制作されたイギリス版「生きる」と言う作品です。
第二次大戦後のロンドンが舞台、仕事一筋に生きてきたウイリアムズは平凡で変化のない人生をむなしく感じながらもまじめに生きてきた。そんな時、彼はがんに侵され余命宣告を受ける。無断欠勤などしたこともない彼はその日から仕事を休み街をさまよい、見知らぬ人と一緒に人生を楽しむにはどうすればよいかと探し始める。飲んで遊んでバカ騒ぎをするが満たされない。そんな時街で職場の部下で、近々転職をするというマーガレットと偶然出会う。彼はその彼女に一緒に飲みに行ってくれと頼み、そこから食事をしたりゲームをしたりして彼女を連れ歩く。そんな彼は息子夫婦と同居しているものの、自分の病気のことについて言い出せない息子との距離感がある。何度かマーガレットと遊び歩いているうち、彼女の前向きな考え方を聞き、残りの人生を変えてみようと考える。そんな時、職場にいたころに再三陳情に来ていたが放ったらかしにしていた案件を思い出し、その仕事を何としてもやり遂げてみようと考え、長く休んでいた職場に復帰し、部下たちにはっぱをかけいきなり働き始める。今までのやる気のない彼がすっかり変わって戸惑いながらも一緒に動き始める部下たち。そしてその仕事を見事にやりきり、やがて彼は静かにこの世を去る。そのちょっと前自分が作り上げた公園のブランコに揺られながら歌う「ナナカマドの木」と言う彼の故郷スコットランドの歌が何とも切ない。日本の「生きる」でも名シーンとされているこの場面では「ゴンドラの唄」が使われています。
日本版に比べると主人公の年齢が高すぎるのでは?と思います。いくらイギリスでももうとっくにリタイアしている年では?と思ったりしますが…(+_+) どちらの国もお役所仕事っていうのは同じなんだなぁって思いました。主人公を演じたビル・ナイはアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。この映画を見て日本の「生きる」も見てみたくなりました。


 
2023年3月25日(土)
大阪ステーションシネマ
  映画「シング・フォー・ミー ライル」   2022年 アメリカ  106分

アメリカの児童文学作家バーナード・ウェーバーの絵本「ワニのライル」シリーズを実写映画化したミュージカルです。
人は本物でライルはCGで、できていますが違和感は全くなし(^・^)

ニューヨークの古びたペットショップにやってきたショーマンのヘクターは、奇跡のような歌声を持つちっちゃなワニのライルと出会います。ヘクターはライルを相棒にしようとしますが、ライルの怖がりが分かるとヘクターはライルを残して去って行ってしまいます。
それから長い月日が流れ、ある日ライルが隠れて暮らしている家に少年と家族が引っ越してきます。
あれ以来傷ついて歌うことをやめていたライルは少年との出会いで又歌う事を思い出し、少年と歌を通じて心通わせていきます。
とまあアメリカ映画によくあるハッピーエンドの楽しい映画です。
でも私はいまいちなぜか入り込めなくて眠気が・・・・
それと心に残る旋律がなかったのがウ~ンって感じであまりインパクトなかったかな(;^ω^)
でも娘は超楽しかったようです(^・^)



 
2023年3月11日(土)
大阪ステーションシネマ
  映画『オットーと言う男』   2022年 アメリカ  126分

スウェーデン発の世界的ベストセラー小説を映画化したもので、スウェーデンでは2016年に「幸せなひとりぼっち」と言うタイトルで映画化され、2016年第89回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。
その映画のリメイク版です。
小さな町で一人暮らすオットーは毎日同じ時間に町内を見回り、不法駐車やごみの捨て方など細かなことまで注意して回る嫌われ者。すべてのことに融通が利かない。そんな彼は元々は愛する妻ともうすぐ生まれてくる子供を楽しみんしながら普通に暮らしていたのです。ところがある日交通事故でお腹の子供を亡くし、妻は不自由な体になってしまい、やがて亡くなってしまいます。そこから彼の人生は一転、年を取り仕事も無くなり余計に人との付き合いもせずひとり孤独に暮らしています。そんな時向かいの家にメキシコから移民してきたという若い夫婦が引っ越してきます。小さな女の子二人とさらにお腹に赤ちゃんもいる陽気な女性マルソルと夫のトミーです。とにかく陽気で人懐っこいマルソル、人との付き合いも拒んで一人静かに生きてきたオットーはこの夫婦の登場で生活が一転していきます。マルソルは何かにつけオットーに話し掛けたり、ものを借りたり、手伝いを頼んだり、食べ物を持ってきたりととにかくあれやこれやとおせっかいを焼きます。ガレージの前でいつもオットーを見ている野良猫もやがては世話を始めるとか、徐々にオットーは変わり始めてきます。まあ、よくあるストーリー展開ではあるけど、今のアメリカ映画にはなかなかないCGも入らない映画です。やがてマルソルに赤ちゃんが生まれ、オットーは若い時からの持病の心臓病が悪化し、オットーは亡くなってしまうけれど、この心優しいマルソル夫婦に遺言を託します。最後は涙涙の大団円です。まあ、今どきにしては珍しい心温まるお話って感じかな。この映画でオットーの若き日を演じたのはトムハンクスの実の息子さん、そして映画の中でオットーの住んでいる地域の不動産の管理をしている悪徳業者の社長にもトムハンクスのもう一人の息子さんが出ていました。 どこの国にも親の七光りってあるんですね。アメリカでここ数年これがものすごく騒がれ話題になっていたのに、よく出れたなぁって・・・(+_+) トムハンクスとマルソルを演じた女優さんの二人芝居みたいな、そしてありがちな内容の映画ですが良かったです。

 
2023年2月25日(土)
大阪ステーションシネマ
  映画『WORTH 命の値段』   2019年 アメリカ   119分

映画バットマンの初代バットマンを演じたマイケル・キートンが9.11アメリカ同時多発テロの被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化したものです。
このテロは世界中に衝撃を与えた恐ろしいテロ事件ですが、その時の映像も使いながら、国が被害者の補償金を支払うために、それぞれの人に支払う補償金のルールや話し合いなどすべてを取り仕切った弁護士さんとその事務所の人たちの記録と言う感じです。
7000人に及ぶ被害者の80%が納得するようにと言う目標のもと動き始めますが、やり方に反対する勢力もあり、交渉が難航します。ひとりひとりの話を聞いていたらきりがないと、計算式で割り切ろうと始めるのですが、簡単にはいかない。反対する人を束ねている人と話し合いを重ねるうち、被害者それぞれに対する考え方もだんだん変わっていき、少しでも被害者家族の気持ちに寄り添うように国への働き掛けも変えていき、最後は賛同しなかった人49人と言う所まで交渉を成功させました。人の命に値段をつけるという難しい作業を3年近くかかって成し遂げた弁護士ケン・ファインバーグとその事務所の人たちの大変な作業の記録とでもいうドラマです。その後彼はシカゴマラソンの時のテロ被害者の補償問題や銃乱射事件の被害者補償などアメリカの重大事件の補償を解決に導いた人だそうです。
それにしてもマイケルキートンめちゃくちゃ年を取りました。一番最初に見たのはビートルジュース、その後バットマン、この映画ではすっかり渋い俳優さんになっていました。結構難しい映画だったと思うけど良かったです。


 
2023年2月25日(土)
TOHOシネマズ梅田
  映画『エンパイア・オブ・ライト』   2022年 アメリカ・イギリス合作   115分

「女王陛下のお気に入り」と言う映画で主演をしたオリビア・コールマンさんが主役の映画です。
この映画の時代背景がちょっと古くて1980年代初頭のイギリスです。
海に面した小さな町マーゲイトの地元の人に愛されている「エンパイア」と言う映画館で働くヒラリー、つらい過去を抱えて生きている彼女の前に、青年スティーブンが一緒に働くことになります。スティーブンは夢をあきらめてこの劇場で働くことになったのです。彼も又過酷な運命で夢をすっかりなくしているけれど、劇場のやさしい仲間に支えられて徐々に心が癒されていく。そんな時ヒラリーの秘密を知ることになり、2人はひかれあっていく。そんな時、エンパイア劇場でその頃話題作のプレミア公開をするという話が持ち上がり、全員が大いに盛り上がりますが、そんな中彼女は大きな勝負に出ます。しかしそれがもとで彼女は逆にまた暗い過去に引き戻されてしまいます。そのヒラリーを支え続けたのがスティーブンでした。歳の差を超えてお互いを大切な存在だと思うようになって行きます。更に劇場の仲間も暖かくまた迎えてくれる中でスティーブンは建築士になりたいという夢をもう一度追いかけようとします。ヒラリーも又立ち直って生きていこうとします。1980年代のイギリスにまだまだ根強くある人種差別の問題、80年代ってちょっと前だと思っていたけどこんなにひどい差別があったなんてびっくりです。地味だけどしみじみとした映画だったと思います。オリビア・コールマンさんの演技が光りました。


 
2023年2月21日(火)
フェスティバルホール
  『ラ・フアン・ダリエンソ』   

アルゼンチンのタンゴのバンドと歌とダンスのコンサートです。もちろん全員アルゼンチンの方です。民音が25年も前からずっと呼んでいるのだそうで、特に今年は民音60周年という事だし、コロナで2年中断したのでどうしてもやりたかったのだそうです。民音はアルゼンチンでタンゴフェスティバルと言うのをやっていて、タンゴのダンスに民音賞と言うのを出しているくらい力を入れているようです。そのダンスの審査をしている人たちが今回のダンサーさんに入っていました。つまりとてもおじょずな方が来られてるってことです、なるほど素晴らしかったです。
チケットを買ったのは先週の金曜日、もう残りがほとんどなくてわずかに残っている中の一番良さそうな席を買いました。2階3列ほぼ中央。とっても良く見えましたが、行ってみると1階は上から見る限りはほぼ満席、2階はかなりガラガラ、しかも中央1列2列はほぼ誰もいない状態。5列以降はほとんど人がいない感じ。3階がどうなっていたかわかりませんが、買うときにはこんなに席は空いてなかったのに。各ネットチケットが売ってたとしても4日くらい前なら戻ってきていると思うのに、本当にチケット販売ってどうなってるのか不明です。全国各地を回って今日が最終日なのに、満員じゃないのがちょっと残念ですね。あと珍しい光景がありました。やたらと中国人の若いお客さんが多い上にみんな知り合い。しかも遅れてドサドサ入ってきて1部が終わったら全員さっさと帰ってしまいました。あまりにも多くてびっくりしたけど、これってひょっとして空席を埋めるために動員がかかっていたのかも?前の1列2列が空いていたのはチケットもらったのに来なかった人?とにかく客席で中国語炸裂でびっくりでした。
タンゴの歌と言うのを初めて聞いたけど、これがすごく良かった。しかも歌っている人まあまあのお年だと思うけどびっくりするような素晴らしい声で、本当に良かったです。ダンスはもうアクロバットかと思うような女性の身の軽さにびっくり。衣装のバリエーションもすごい。曲は地元では有名な曲とか、このバンドの方が作曲したものとかで知っている曲は1曲もなかったけし、どの曲を聞いても同じ感じなんだけど、飽きずに聞けました。バンドネオンとバイオリンが切ない旋律を奏でて、娘曰く歌の歌詞は分かれた男性の女々しい歌詞ばかりと言っていましたが、それが切ない旋律になるのかも?(;^ω^) そしてアンコールで「ラ・クンパルシータ」が流れたらものすごい拍手、そしてダンスと歌、大盛り上がりで終わりました。やっぱり不朽の名作は素晴らしい。
そして拍手が鳴りやまない中、舞台袖からスタッフが小さなお子さんを2人連れて出てきて、出演している人が全員と客席に背を向けて並んで、記念写真。お客さんも立ち上がって手を振って一緒に写真に写っていました。なんとも和やかな風景(*^▽^*) この小さなお子さん2人は一組のダンサーさんご夫婦のお子さんでした。一緒に旅してるなんて大変でしょうね。
とりあえず皆さんご陽気で、歌やダンスの後、もちろん自分たちの演奏の後も自分たちでワーワー言いながら拍手をする。賑やかでした。ラテン民族の明るさ?楽しいコンサートでした。

バンドの公式ツイッターの写真です。


 
2023年2月17日(土)
大阪ステーションシティシネマ
  映画『仕掛け人・藤枝梅安』   2023年 日本   134分

池波正太郎さんのベストセラー小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波正太郎さんの生誕100年となる2023年に豊川悦司さん主演で映画化した2部作のうちの第1部です。

豊川さんが好きだし、愛之助さんも出ているので見に行ったんだけど、う~ん、私はあまり好きな作品ではなかった。テレビでも昔シリーズ化されて放送されていました。私の印象としては緒形拳さんが一番良かったと思います。
豊川さん丸坊主にしているせいか老けて見えるし、申し訳ないけど着物の着こなしが…、その点愛之助さんは着物がピシッと決まってるし、時代劇の所作が素晴らしいです。でも演技派の俳優さんばかりで安心して見られるのが良いです。天海祐希さんめちゃくちゃきれい。ちょっと切ないですけどね。2部の方には佐藤浩市さんが出られるので、あまり好きではないと言いつつやっぱり見に行こうかなって思います。この映画、ネットではエンドロールが終わってから重要シーンがあるから見逃さないようにと試写を見た方が書いていた。私はどんな映画でも必ずエンドロールもすべて見るけど、長い映画だったから結構帰った人がいたのはもったいない。エンドロールの後、次の2部につながる大事な場面がありました。次の舞台は京都です(^・^)
それにしえもこの映画を見ている人の年齢層高すぎです。若い人は時代劇は見ないのか?昔から必殺シリーズは設定は時代劇だけど内容は現代劇だと思ってみていたんだけどなぁ。観ればきっと面白いと思うけどなぁ・・・残念です。豊川さんがインタビュー番組でこの映画では食べるシーンのお食事は本格的な料理人の方がスタジオで作っていて出来立てを食べていたのだそうです。スタジオ中にだしのにおいとかが充満していたのだとか。そういうリアルを監督さんが求めていたそうですよ。見た人がかつお節をかけたご飯が食べたくなったとか美味しそうとか書いていました。香りまで伝わらないのが残念ですね(^・^)


 
2023年2月11日(土)
大阪ステーションシティシネマ
  映画『バビロン』    2022年 アメリカ  189分

久しぶりに見るブラッド・ピッドの映画です。
「ラ・ラ・ランド」のディミアン・チャゼル監督が、1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に取り上げたドラマです。無声映画からトーキー映画になる頃からハリウッド全盛期を描いた感じかな。
「ラ・ラ・ランド」の監督さんと聞いたのでミュージカル映画かと勝手に思ってしまったのがまず間違いの第一。R15指定の映画だったので何がR15かと思ったら、ほぼ全部。エロい、グロい、残酷、汚い言葉の連続・・・見るに堪えないシーンも多い。メキシコ出身の人と言う役どころのメキシコ人俳優さんもたくさん出ていて、スペイン語のセリフも多いけど、字幕が出ないことが結構多くて、何を言ってるのかと娘に聞いたら、汚すぎる言葉を使ってるからあえて字幕にしてないのかもと言っていました。ストーリーに関係あるほど重要なセリフでもなく、まあののしっているような感じかなと。英語も汚い英語でひどかったから字幕でかなり修正してるとも言ってた。とにかく始まって30分経たないうちに、見に来たのを後悔した。しかも3時間と言う長い映画最後まで見れるかと思った。しかも料金も普段より高かったし(+_+) 音楽が良いとい書いていた人もいたけど、心に残る音楽なし。劇中で演奏されるジャズが唯一良かったかなって思うけど、特に心に残らないし。左のポスターのブラピの下のトランペットを吹いている人の横にいるベストの人、この人初代スパイダーマン役のトビーマグガイヤです。びっくりするくらいおっちゃんやし、超気持ち悪くて悪い奴、演じる役柄変わりすぎてびっくり(+_+) 何よりブラピおっちゃんになりすぎ、顔まん丸やし・・・ブラピが脚光を浴びた映画、ロバートレッドフォードとの共演作「リバー・ランズ・スルー・イット」のあのころと比べたらあかんけど、あまりにもおっちゃんやし・・・。もっともっと年だけど、ロバートレッドフォードの方がかっこ良いと思う。とにかくつまらん映画この上なくて、会場は半分ほどの入りだったけど、エンドロールが始まったら恐ろしいほどの人が帰ってしまった。こんなの見たことないってくらい帰ったのは終わるのを待ちかねた人でしょう。私たちは一応最後の最後まで見たけど、ほんまに疲れただけの映画でした。ストーリーもいまいち何を言いたいんだか・・・救いようのない映画でした。ブラピもそんなに仕事がないのかな、役を選ぼうよ…(+_+)


 

2023年2月5日(日) 16時~

フェスティバルホール
  布施明 ライブツアー 2022-2023 よみがえれ昔日の情熱

大阪に来られたら必ず行っている布施さんのコンサートです。1年1回しかないんだけど。
今年はどんな内容かな・・・と楽しみに出かけます。今年は発売日から2日後に買ったにもかかわらずひどい席。フェスティバルホールで直接買ったのがいけなかったのかも?1階は完売ですとか言われたけどめちゃくちゃぎりぎりまでネットチケットでは〇だったもの。多分フェスティバルホールが扱っている席が良くないのかも。2階の6列中央、こんな席で見るのは初めてです。声さえ聞こえればよいんだけどでもねぇ。
そんなことより、今日も又お客さんには評判の良くない「独白」というコーナー、やりますと宣言。自作のセリフに歌を織り交ぜながらのショートストーリーです。総じて、売れないや歌手の話やら、売れない役者の楽屋での様子やら、そういうちょっと物悲しいものが多いです。でもこのコーナー私は結構好きです。こういう事ができる歌手の人はほかにいないと思います。布施さんならではだと思います。アメリカにいたころ役者さんの学校に行っていたというだけあって、ちょっとほかの人とは違ういい雰囲気があります。
おなじみの曲は少なかったかなぁ・・・と思いますが、私が一番良かったと思うのは、途中お着換えに袖に入られた後のバンド演奏「愛情物語」これが素晴らしかった。この曲大好きです。ジャズアレンジですごく良かったです。
衣装は最初黒のスーツに黒のネクタイ、いつものスタイル、途中舞台上で白いジャケットにお着換え、袖に入って着替えてこられたのがまた黒い上下に黒いネクタイ。でも布施さんには一番お似合いと思います。ラストのアンコールでは淡いピンクのジャケットでした。
そしてラストは何時ものように「time to say goodbye」 とても大人なコンサートでした。

♪勝手に想い出 バンド演奏(インストゥルメンタル)
♪昔日の情熱  愛情物語(To Love Again & Manhattan)
♪Mr.Bojangles
  ♪We Will Meet Again
~独白コーナー~ ♪慟哭
 ♪雪がおどる ♪まほろばの国
 ♪流離の彼方へ ♪ついて来るなら
 ♪それが僕です ♪マイウェイ
♪YOKOTA AIR FORCE TOWN アンコール
♪これが青春だ  ♪君はバラより美しい
♪落ち葉が雪に  ♪Time to say goodbye
♪霧の摩周湖
♪カルチェラタンの雪
♪恋~うりずんの風(かじ)  
♪シクラメンのかほり  
♪愛情物語を観ましたか  



 

2023年1月14日(土)
大阪ステーションシネマ
  映画『モリコーネ 映画が愛した音楽家』   2021年イタリア   154分

映画音楽で有名なエンニオ・モリコーネさんのドキュメンタリー映画です。
聞けば誰でもしている映画音楽ばかりで、生涯で500作品以上を作曲したそうです。
有名になったきっかけはマカロニウエスタンの「荒野の用心棒」確かにあの曲は聞いたことある、この人の作品だったのか・・・と思う人もいっぱいいると思います。
彼はローマのサンタ・チェチーリア音楽院でトランペットを学んでトランペット奏者となりますが、その後ゴッフレッド・ペトラッシに指示し作曲を手掛けるようになる。更にはマカロニウエスタンの監督セルジオ・レオーネと組んだマカロニウエスタンがヒットして一躍世界的に有名になったようです。有名な「ニューシネマパラダイス」「海の上のピアニスト」など本当に美しい旋律の曲が多い作曲家だと思います。自分の考えを頑として譲らなかったことで監督と衝突することも多かったようですが、結局は出来上がった作品で彼の評価はますます大きくなっていったようです。ハリウッドでも彼の作曲を望む監督も増えてきてますます仕事は充実していきます。
日本でも2003年の大河ドラマ「武蔵」で音楽を担当したのだそうです、さらには2019年に日本の勲章旭日小受章を受けています、知らなかった(;^ω^) 2007年にはアカデミー名誉賞を受けています。
長い長い映画だったけど、ご本人のお話と世界の彼とかかわった監督、俳優さんの証言が延々と続き、つまりは彼を称賛する映画ってことでしょうか。とにかくおびただしい数の映画音楽を作曲していることにびっくり。シンフォニーも書いているそうなので聞いてみたいと思いました。でもまあある意味ちょっと退屈な映画かもしれないな(-_-;)
2020年7月6日ローマで亡くなりました。91歳でした。この映画は亡くなる前に出来上がっていたようで、亡くなったという字幕も出ませんでした。


 

2023年1月6日(金) 7時~

大阪シンフォニーホール
  ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ ニューイヤーコンサート

3年ぶりに開催されたコンサートだそうです。ハリウッドの有名な演奏家を40名集めて結成されたのだそうです。でも舞台の割に人数が少なくて大丈夫?と思いましたが、想像以上に迫力ある音でした。ただ低音部のチューバがいない、コントラバスも1人、ポピュラー音楽には必要なサキソフォンもいませんでした。今まで一度も行ったことがなかったので過去は分かりませんが、今日は映画音楽、ちょっと懐かしいのが多かったでしょうか。2部ではシンガーが入ったのでかなり雰囲気が変わりすごく良かったです。ドラムとティンパニー&パーカッションのお2人の演奏がすごく良かったと思います。久しぶりの生オーケストラの映画音楽、凄~くよかった~~、いつまでも聞いていたい~~(^・^)

1部 2部
 ロッキー   ゴースト~ニューヨークの幻~
 ひまわり   ゴッドファーザー
 ニューシネマパラダイス   スタンド・バイ・ミー
 オペラ座の怪人   慕情
 シェルブールの雨傘       ~ここまでは歌が入ります~
 ミッション・インポッシブル  ハリーポッター
 007ジェームズボンド  インディー・ジョーンズ
 タイタニック  スーパーマン
 ~ヘップバーン特集  オズの魔法使い
  ローマの休日  グレン・ミラー物語
  ファイ・フェア・レディ  風と共に去りぬ
  ティファニーで朝食を
  シャレード  アンコール  ~歌唱付き~
  見果てぬ夢
  星に願いを
見た目と声が全く違うシンガーの方、ソフトでとても良い声で素敵でした。
更に曲によってはスクリーンに映画の映像が映し出されてついつい入り込んでしまいます。
どれも懐かしい映画ばかりです(^・^)
アンコールの見果てぬ夢と、星に願いをが超良かったです。
このコンサートはコロナで生の音楽、特に海外の人の音楽を聴く機会が少ない子供たちも来やすいように文化庁が補助を出して小学生から高校生までは毎公演300人ほどが申し込めば無料で行くことができるようになっているようです。大阪公演は残念ながら終演が9時とちょっと遅いせいか子供は数人しかいみかけなくて、2階席は3分の1くらいしか入ってなくて3階席は入れていなかったようです。せっかくの良いコンサートなのにとても残念です。子供たちにも聞いてほしかったです。この後日本全国を回られるようですが、もっとたくさんの人たちに聞いてほしいと思います。